華やかな笑顔と凛とした雰囲気で多くの人を魅了してきた女優・壇れいさん。映画やドラマで見るその気品ある佇まいは、まさに“和の美”を体現しているとも言える存在です。そんな壇れいさんの原点は、夢の舞台・宝塚歌劇団にあります。
今回は、宝塚時代の活躍から映画女優としての躍進、そして現在の活動までを、事実に基づいて詳しくご紹介します。
1.宝塚歌劇団での活躍
壇れいさんは、兵庫県美方郡出身。1990年に宝塚音楽学校へ入学し、2年間の厳しいレッスンを経て、1992年に宝塚歌劇団78期生として入団しました。入団時の成績は優秀で、早くから注目されていた存在です。
芸名「壇れい」は、当時から使われており、その気品あふれる名前と雰囲気が、舞台映えする娘役として多くの支持を集めていきました。
2003年には星組トップ娘役に就任。2005年に退団するまでの2年間、宝塚の顔とも言える活躍を続け、数々の話題作に出演しました。
1992年:宝塚歌劇団に入団し、月組に配属後、星組へ異動
2003年:星組トップ娘役に就任(相手役は湖月わたるさん)
主な出演作:「王家に捧ぐ歌」「長崎しぐれ坂」「1914/愛」など
2005年:「長崎しぐれ坂/ソウル・オブ・シバ!!」で退団

※情報出典: 宝塚歌劇団公式プロフィール
在団中は、宝塚ファンの間で「美貌と演技力を兼ね備えた娘役」として高い評価を得ていました。特に「王家に捧ぐ歌」でのアイーダ役では、毅然とした姿と繊細な感情表現が話題となり、宝塚ファンの間でも名演のひとつとされています。
2.女優としての華麗なるデビュー
2005年7月、約13年間在籍した宝塚歌劇団を退団。翌年には本格的に芸能界での女優活動をスタートさせました。その初舞台が、いきなりの大役で注目を集めます
2006年公開の映画『武士の一分』(監督:山田洋次)でスクリーンデビュー。主演・木村拓哉さんの妻役という大役に抜擢され、一気に女優としての実力を世に示しました。
作品:『武士の一分』(2006年)
監督:山田洋次
配給:松竹
受賞:第30回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞、報知映画賞新人賞など

・この作品で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞

※出典:太田プロダクション公式
当時のインタビューでは、「宝塚の舞台では観客に向かって感情を届けるが、映画ではカメラが相手であり、息づかいや視線まで神経を使う」と語っており、異なる表現方法への戸惑いや挑戦についても率直に明かしています。
壇さんの透明感ある演技は、同作のテーマである“静かな夫婦愛”を際立たせ、映画ファンの間でも高く評価されました。
3.現在の活動とファンの声
女優としてデビュー後も、壇れいさんは映画・ドラマ・CMなど多岐にわたる分野で活躍を続けています。特にその落ち着いた雰囲気と品のある存在感は、幅広い年齢層の視聴者に支持されています。
最近ではテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの刻〜道」や、「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズ、CM出演などでもおなじみの存在となっています。
ドラマ出演:「やすらぎの刻〜道」(2019年)、TBS系「99.9-刑事専門弁護士-」など
CM出演:サントリー「金麦」、資生堂、ライオンなど多数
2024年現在も現役で女優活動中

※出典:各公式サイト、メディア報道
サントリー「金麦」のCMでは、ほがらかでやさしい妻役を自然体で演じ、「癒される」「あんな奥さんがほしい」といった声がSNSでも多く見られました。ときにユーモラスで、しかしどこか芯の強さを感じさせる演技が、多くの視聴者の記憶に残っています。
まとめ
壇れいさんは、宝塚という夢の舞台で磨かれた表現力と美しさを武器に、女優としても着実に実績を積んできました。気品と柔らかさ、そして凛とした強さを併せ持つその存在は、まさに唯一無二。
舞台女優としても映画女優としても、彼女は決して「華やか」だけではなく、常に真摯に演じ、誠実に生きる姿が多くの人の心を打っています。今後も壇れいさんの活躍から目が離せませんね。