吉岡里帆さんがグラビアをやめた、とよく言われますが、実際のところどうなのでしょうか。本人が語ったリアルな発言の全貌から、1st・2nd写真集の中身、さらに2024〜2026年の最新の活動まで、ひとつひとつ確かめながらお伝えします。「水着姿なんて絶対出したくなかった」という発言がSNSで拡散されましたが、これが切り取りだったという背景も含めて、何が本当のことなのかをしっかり読み解いていきます。
1. そもそも吉岡里帆のグラビア歴はどんなものだったの?
吉岡里帆さんといえば、女優としての演技力はもちろん、デビュー初期に見せた水着グラビアが一躍話題になったことで知られています。
でも、実際にどんな流れでグラビアに関わっていたのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
まず簡単にプロフィールを確認しておくと、吉岡里帆さんは1993年1月15日生まれ、京都府出身。
グラビアとしての活動は、2014年頃から『週刊プレイボーイ』などでグラビア活動を開始しました。当時はまだ芸能活動を始めて間もない時期のことです。
その後、ドラマや映画での存在感が増していくなかで、グラビア活動も並行して続き、2018年7月には1st写真集『so long』(集英社)を発売。

さらに2020年11月には2nd写真集『里帆採取 by Asami Kiyokawa』(集英社)を発売。『里帆採取』以降、少なくとも大きく水着グラビアとして打ち出された写真集作品は確認しにくくなっています。

グラビア活動は2014年頃から始まり、2020年の2nd写真集を最後に水着グラビアの仕事は確認されていません。
ただし、本人が「グラビアをやめる」と宣言した発言は、現時点では確認されていません。
2. 「水着は絶対出したくなかった」発言の全貌——切り取られた言葉の真実
吉岡里帆さんのグラビアをめぐる話題のなかで、いちばん広がったのが「水着姿なんて絶対出したくなかった」という言葉です。
SNSで何度も拡散されたこの発言、実はかなり大きな「切り取り」が起きていたんです。
この発言は、2017年6月に女性向けウェブメディア「She is」に掲載されたインタビュー記事の一部。シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんとの対談のなかで語られたものです。
確かに「水着姿なんて絶対出したくなかった」という言葉はあります。しかし同じインタビューのなかで、吉岡さんはこんなことも語っていました。
「脱ぐことに意味があると思っていました。嫌なんだけど、自分の夢をつかむために、それをやってほしいと求めてくれる人がいる以上、その人たちに応えるのが私の生き方だということに抗えなかったんです」
「人に染まるんじゃなくて自分の色に染めたいような人間だったら、グラビアはやっていなかった。でも、誰かに染められたい以上は、これもやらなければと思ったんです。だから、自分で選んだという自信はあります」
そして最終的には——「今となっては、グラビアは本当にやってよかったです」とも語っているんです。

「水着姿なんて絶対出したくなかった」という一文だけが切り取られて広まりましたが、インタビューの全文を読むと、吉岡里帆さんは自分の意志でグラビアに臨み、後から振り返ってもやってよかったと考えているというのが正確なところです。
この切り取り問題は繰り返し起きており、吉岡さん自身が2018年に行われたインタビューで困惑を示したことも記録されています。
3. 写真集から読み解くグラビアへのスタンス
吉岡里帆さんはこれまでに写真集を3冊発売しています。それぞれの内容を見ると、グラビアに対するスタンスの変化が透けて見えてきます。
1st写真集『so long』(2018年7月・集英社)

写真家・蓮井元彦氏の発案で、オーストラリアを7泊9日かけて旅した際に撮影した作品。メルボルンを出発し、内陸の砂漠の街・アリススプリングスまで約2,600kmをバスで移動しながら撮り下ろされました。
芸能活動5周年・当時25歳の節目の作品であり、役柄を脱ぎ捨てた「今の吉岡里帆」に迫るというコンセプトで制作されています。

2nd写真集『里帆採取 by Asami Kiyokawa』(2020年11月・集英社)
アーティスト・清川あさみ氏が全体のクリエイティブディレクションを担当したセカンド写真集。「ファッション」「本質」「舞台」「水」などさまざまな切り口で構成されており、グラビア界の大御所・熊谷貫氏と若手実力派・三瓶康友氏という2名のカメラマンが起用された意欲作です。
ビキニ姿のカットも収録されていますが、全体的にアーティスティックな方向性で、単純な水着グラビアとは趣が異なります。清川氏とは2017年の作品での出会いが縁となっており、プライベートでも親交が深い間柄での制作です。
吉岡さん自身は発売前のコメントで「最高のチームで、最高の形で撮影ができて、見ごたえのある作品になったと思います」と語っています。
Wアニバーサリー写真集『日日(にちにち)』(2023年1月・マガジンハウス)

芸能生活10周年と30歳を記念した写真集。20代最後の1年間を密着撮影した内容で、水着カットはなく、プライベートに近いポートレートが中心です。
写真集の変化を見ると、水着カット中心のグラビア的な内容から、ポートレートやアート寄りの方向性にシフトしている流れが読み取れます。これは「やめた」というより、表現の方向性そのものが変わったと見るほうが正確かもしれません。

4. 2020年以降、なぜ水着グラビアが見当たらなくなったのか
2020年の2nd写真集以降、吉岡里帆さんの水着グラビアの仕事は確認されていません。
では、なぜなのか。
ここは正直に書きます——本人が「グラビアをやめる理由」を明言したインタビューや発言は、現時点では確認できていません。
ただ、分かっていることをひとつずつ見ていくと、いくつかのことが浮かび上がってきます。
まず、女優としての仕事量が急激に増えたという点があります。2020年以降、映画・ドラマ・配信作品への出演が一気に増え、2021年以降は毎年複数の作品に主演・主要キャストとして出演しています。純粋にグラビア撮影を入れる余裕がなくなった可能性は十分考えられます。
次に、2017年のインタビューで語った「女優業でやりたいことがある」という方向性です。彼女はデビュー当初から「女優として活動したい」という意志を明確にしており、グラビアはあくまで知名度を上げるための選択だったとも読み取れます。
そして、グラビアに対する発言の切り取り問題が繰り返し起きたことも、事実として記録されています。切り取りによる誤解が広がったことは事実ですが、それが活動方針に影響したかどうかは本人から明言されていません。

出典 吉岡里帆 インスタグラム
「グラビアをやめた理由」を本人が語った言葉は見つかりません。ただ、女優の仕事がどんどん増えるなかで、グラビアとの距離が自然に開いていった——その流れがいちばん実情に近いように思います。
5. 現在の吉岡里帆——フラーム移籍・日本アカデミー賞・大河ドラマまで
グラビアの話から少し先に進んで、今の吉岡里帆さんがどんな場所にいるのかも見ておきましょう。
2024年4月:事務所移籍という大きな転機
2024年4月1日、吉岡さんが長年所属していた芸能事務所「A-team」が芸能関係業務の休業を発表。
吉岡さんは4月6日に自身のInstagramで「動き出すと止まらない歯車もあるんだなとこの4ヶ月無力さを痛感しました」とコメントし、退所を報告しました。

しかし休業発表からわずか5日で、新事務所「フラーム」(有村架純さん、吉瀬美智子さんらが所属)への移籍を発表。「様々な話を重ねていく中でここで新しい挑戦をしてみたいと感じました。これまでの感謝の気持ちを胸に第二章をスタートさせます」とコメントしています。
2025年3月:日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を初受賞
フラーム移籍後、最初の大きな成果が生まれました。
2025年3月14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた第48回日本アカデミー賞授賞式にて、吉岡里帆さんが映画『正体』(藤井道人監督)での演技により最優秀助演女優賞を初受賞しました。
この日、吉岡さんは能登半島地震復興祈念の舞台「まつとおね」に出演中だったため、現地の石川県からリモートで受賞スピーチを行いました。
「映像というのはその場所、その場所にエネルギーを残していく、そして時代を超えて残していくものだと思っています」と語り、女優としての確固たる決意を見せました。

出典 吉岡里帆 インスタグラム
2026年:NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」出演中
2026年1月4日にスタートしたNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(仲野太賀さん主演)に、吉岡里帆さんが慶(ちか)役で出演中です。
慶は豊臣秀長(主人公・小一郎)の正妻として生涯をともに歩む人物。激動の戦国時代を生き抜き、やがて兄嫁の寧々(浜辺美波さん)とともに豊臣兄弟を支える存在として描かれています。
吉岡さんは「弱さは決して見せない、誰とも心を通わせない、というかたくなな思いを抱えています。(秀長と慶が)必然的に夫婦となっていく過程を、時間をかけて丁寧に紡いでいきたい」と役への思いを語っています。

水着グラビアで知名度を上げたデビュー期から十数年、今や国民的ドラマの大舞台に立つ女優へと歩みを進めています。
直近の映画出演作も充実
2025〜2026年にかけて、映画の出演作も続いています。映画『ファーストキス』(2025年2月)、映画『九龍ジェネリックロマンス』(2025年8月)、映画『THE オリバーな犬』(2025年9月)、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』(2026年3月)などに出演。さらに奈緒さんとのW主演となる映画『シャドウワーク』(2026年9月公開予定)も控えています。

出典 吉岡里帆 インスタグラム
吉岡里帆さんは現在、映画・ドラマ・舞台・CMなど幅広い分野で活躍を続けており、グラビアとは全く異なる次元でキャリアを積み上げています。日本アカデミー賞最優秀助演女優賞の受賞とNHK大河ドラマへの出演は、その集大成のひとつといえるでしょう。
まとめ
改めて、この記事の問いに戻ります——「吉岡里帆はなぜグラビアをやめたのか?」
分かっている範囲でお伝えすると、こういうことになります。
まず、吉岡里帆さんが「グラビアをやめる」と明言した発言は見当たりません。
グラビア活動は2014年頃から始まり、2020年の2nd写真集『里帆採取』まで続きました。そして2020年以降、水着グラビアとして大きく打ち出された仕事は確認されなくなっています。
グラビアについて本人が語った2017年のインタビューでは、「やりたくなかったが自分で選んだ」「今ではやってよかった」という言葉が出てきており、グラビアを否定したわけではありませんでした。
その後を追うと、写真集の方向性がアート・ポートレート寄りに変わり、女優の仕事が一気に増え、2024年の事務所移籍を経て日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。そして2026年にはNHK大河ドラマに出演するまでになりました。
グラビアをやめたというより、女優としての仕事がどんどん広がった結果、グラビアとの関わりが自然に変わっていった——それがいちばん実情に近いように思います。
その歩みは、彼女が2017年に語った「自分で選んだという自信はある」という言葉と、まっすぐつながっているように見えます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも女優・吉岡里帆さんの活躍から、目が離せませんね。
