この記事では、吉岡里帆さんが「どんぎつね」として2017年からどん兵衛CMに登場することになった経緯から、CM好感度ランキングで総合2位を記録するほど愛された理由、2022年に「さよなら」となって多くのファンを驚かせたこと、そして2026年に4年ぶりに帰ってきた復活の話題まで、時系列に沿ってまるごとご紹介します。「なぜここまで話題になったのか」という核心に、しっかりお答えします。
1. どんぎつねとは?吉岡里帆がどん兵衛CMに登場した経緯
どんぎつねって、そもそも何者?
「どんぎつね」という言葉を聞いて、思わずニッコリしてしまう方も多いのではないでしょうか。
きつね耳とふわふわのしっぽをつけた吉岡里帆さんの愛らしいビジュアルは、一度見たら忘れられないインパクトがありますよね。
でも、そもそもなぜ吉岡里帆さんがどん兵衛のCMに起用されたのか——ちゃんと知っている方は意外と少ないかもしれません。
若い世代へのブランド訴求が出発点だった
日清食品「日清のどん兵衛」は2017年5月より、シンガーソングライターで俳優の星野源さんと吉岡里帆さんをCMキャラクターとして起用しました。
最大の目的は、若い世代へのブランド訴求の強化でした。
どうしてこの2人が選ばれたのか
当時、日清食品の担当者は「狙いは若い人にあらためてブランドを身近に感じてもらうこと」と語っており、18〜25歳の男女層でどん兵衛の喫食率が伸びていたため、若年層向けの新シリーズを立ち上げる必要があったといいます。
星野源さんはドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)で大ブレイクし、コントやラジオで若い男性からも支持が高い存在でした。吉岡里帆さんはNHK連続テレビ小説『あさが来た』で注目を集め、ドラマ・CMへの出演が相次いでいた、まさに旬の女優でした。
さらに商品的な視点でも、どん兵衛きつねうどんの「おあげ(きつね)」をキャラクターの由来にするという発想が商品コンセプトと自然に結びつき、「どんぎつね」というキャラクターが誕生しました。

出典 吉岡里帆 インスタグラム
2. どんぎつねがここまで話題になった3つの理由
「かわいい」だけじゃない、何かがあった
一口に「CMキャラクター」といっても、ここまで長期にわたって話題になり続けるケースはなかなかありません。
吉岡里帆さんのどんぎつねには、人々を惹きつける明確な”魔力”がありました。
相性・コンビ・ストーリー性の三拍子が揃っていた
どんぎつねが愛された理由は大きく3つ。吉岡里帆さんのキャラクターとの親和性、星野源さんとの掛け合いの絶妙さ、そしてCMのストーリー性の高さです。
① 吉岡里帆の「あざとかわいさ」とキャラクターの完全一致
吉岡里帆さんがきつね耳としっぽをつけてどんぎつねに扮し、星野源さん演じる「どん兵衛を食べる男」とコミカルなやり取りを繰り広げる——この組み合わせが、見事に視聴者の心をつかみました。
吉岡さんの持ち味である、ちょっと感情豊かでクルクル変わる表情が、純粋なきつねのキャラクターと絶妙にシンクロしていたのです。

② 星野源さんとの「絶妙な掛け合い」
毎回ユーモアとほっこり感がミックスされた2人のやりとりは、見ていて飽きません。
たとえば「どうしてさっきから麺ばかり食べるんですか?お揚げ食べないんですか?きつねが嫌いに?やっぱりそうだ嫌いになったんだ!」とどんぎつねが問い詰め、星野源さんが「ほら、見てください。一番好きなものは最後に食べるんです」と返すと、うれしくてしっぽが動いてしまうどんぎつね——といったシーンが、毎回視聴者の心を温めました。

③ 毎回「続きが気になる」ドラマ性
単なる商品紹介に終わらず、2人の関係性が少しずつ深まっていく構成になっており、「次はどうなるの?」と自然に次回を楽しみにしてしまう作りでした。これは当時のCMとしては非常に珍しいアプローチで、まるでドラマの短編を見るような感覚がありました。
3. CM好感度ランキングで総合2位を記録!その実力の裏側
「人気がある」は数字が証明している
「かわいいCMだな」という印象だけでなく、どんぎつねシリーズはしっかり数字でもその強さを証明しています。
2021年11月度に自己最高タイとなる総合2位を獲得
CM総合研究所が発表する「CM好感度ランキング」において、どんぎつねシリーズは2021年11月度に自己最高タイとなる総合2位を獲得しました。
初登場時の2017年6月度でも早くも総合4位に入っており、スタートから高い注目を集め、そこから5年かけてさらに支持を積み上げた結果の数字です。
SNSでも「15.9万いいね」の瞬間が
2021年5月に星野源さんと新垣結衣さんの結婚が発表された際、どん兵衛の公式X(旧Twitter)アカウントが祝福メッセージを投稿しました。
サングラス姿の吉岡さんが星野さんを”容疑者”として事情聴取するようなCMのワンシーンに「おめでとうございます」というコメントを添えたもので、15.9万件の「いいね」という驚異的な反響を集めました。
CMの枠を超えたSNS上の話題作りも、どんぎつねシリーズが長く愛され続けた大きな要因のひとつでしょう。
4. 「さよなら、どんぎつね」〜突然の別れとファンの反応
人気絶頂に突然訪れた”お別れ”
人気絶頂だったどんぎつねシリーズに、突然の終わりが訪れました。2022年のことです。
5年間の契約満了による終了
2022年2月にオンエアされたCM「さよなら、どんぎつね篇」は、星野源さんとどんぎつねがこたつを挟んで見つめ合うシーンから始まり、突如として部屋の壁が雪原に変わり、どんぎつねが着ていた着物が抜け殻のように残っているだけという演出でした。
終了の理由は、日清食品が「5年間の契約満了」とコメントを出したとおり、契約期間が終わったというシンプルなものです。
ファンの反応は”社会現象”に近いものがあった
どん兵衛公式サイトには「これって本当のさよならじゃないですよね?」「いつまでも待っています」といったファンの熱いメッセージが寄せられ、CMの動画再生回数は50万回を超えました。
SNSには「仕事で疲れた心を唯一癒やしてくれる存在でした」「心の中にポッカリと空洞ができた感覚です」といった声があふれ、「もう見られないのか」という悲鳴が相次ぎました。
それほどまでに、どんぎつねは多くの人の日常の一部になっていたのです。
5. 後継者たちと、根強く続いた吉岡里帆さんへの支持
吉岡里帆卒業後のどん兵衛CMはどうなった?
吉岡里帆さんが卒業したあと、どん兵衛CMはどうなったのでしょうか。ここを知ると、吉岡さん演じるどんぎつねがいかに特別だったかが改めてよくわかります。
吉岡里帆さん演じるどんぎつねへの支持は根強く続いた
吉岡さん卒業後、どん兵衛CMはアニメ版の展開、吉高由里子さんと板垣李光人さんによる実質の”2代目コンビ”の登場と変遷を辿りました。しかし吉岡里帆さん演じるどんぎつねへの支持は根強く、ずっと続きました。
アンミカさんの”最強どんぎつね”にも注目が集まった

2023年には、アンミカさんがきつね耳をつけ、和装や真っ赤なドレスなどで歌って踊る「最強どんぎつね」に扮したどん兵衛のCMがウェブ限定で公開されました。
注目を集めた一方で、一部SNSでは戸惑う声も見られました。
それだけ多くの視聴者に「どんぎつね=吉岡里帆」という印象が残っていたということでもあるでしょう。
6. 2026年最新動向|どんぎつね復活への期待と話題
4年ぶりの復活がSNSを沸かせた
そして2026年、吉岡里帆さん演じるどんぎつねが4年ぶりに帰ってきました。
2026年3月31日に日清食品グループ公式YouTubeチャンネルでCM「帰ってきたどんぎつね篇」がWeb先行公開され、同年4月24日から全国でテレビ放映がスタート。公開直後から「どんぎつね」「吉岡里帆」がX(旧Twitter)のトレンド入りを果たし、「キター!!!」「うれしすぎる」と歓喜の声が広がりました。
大人になったどんぎつね
今回のビジュアルは以前から大きくイメージチェンジしています。
白を基調とした愛らしいファッションから一転、黒いノースリーブドレスを身にまとい、大量の鰹節が降り注ぐ幻想的な演出の中で大人の魅力あふれるさまざまな表情を披露。最後はどん兵衛のスープを飲んで「ハーッ」と吐息を漏らすシーンで、おだしのおいしさを体全体で表現しています。
CMのBGMは「恋のマイアヒ」として知られるO-Zoneの名曲「DRAGOSTEA DIN TEI」(2003年)のボサノバアレンジ版に「うまいだし〜うまいだし〜」という歌詞を乗せたもので、こちらも話題を呼びました。
ナレーションはアニメ「サザエさん」のアナゴ役などで知られる声優・ナレーターの若本規夫さんが担当しています。
吉岡里帆さん自身のコメントも話題に
久しぶりにどんぎつねの耳をつけた感想として、吉岡さんは「自分の一部っていう感覚がありますね、不思議と。『おかえり』という感じがしました」と語っています。
この言葉は、ファンの気持ちをそのまま代弁しているようでもあり、多くの人の心に響きました。
2026年4月14日には自身のInstagramで「これからどんなストーリーが見たい?」とつづりどんぎつね姿のオフショットを公開。コメント欄には「この日をずっと待っていました」「おかえりなさいーどんぎつねさん」「やっぱりどんぎつねは里帆さんじゃないとダメ」といった声があふれました。
なお、かつての名コンビ・星野源さんは今回のCMには出演しておらず、その理由については2026年5月現在、公式からの発表はありません。また、吉岡さんは2024年4月に事務所を移籍しており、今回のどん兵衛CMは新事務所に移籍後、初めての契約となります。

出典 吉岡里帆 インスタグラム
まとめ
吉岡里帆さんのどんぎつねが「なぜ話題になったのか」、ここまで読んでくださった方にはもう十分お伝えできたかと思います。
どんぎつねが特別だった理由をひと言で言うなら、多くの視聴者に「どんぎつね=吉岡里帆」という印象を残したことに尽きるのではないでしょうか。
かわいいだけでも、面白いだけでもない。毎回ちゃんとストーリーがあって、共演者との関係が少しずつ深まっていって、気がついたらファンが「キャラクターの幸せを願う」ようになっていました。これほど視聴者の感情を動かしたCMキャラクターは、そうそうありません。
2026年4月から始まった「帰ってきたどんぎつね」で、どんぎつねは”かわいい存在”から”大人の魅力あふれる存在”へと変化しました。これからどんなストーリーが待っているのか、楽しみですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
「そういえばあのCM、好きだったな」と懐かしく思っていただけたなら、とても嬉しいです。
