俳優の宅麻伸さんが演じた『勇者ヨシヒコ』シリーズのダンジョー役が、今もファンの間で愛され続けています。
2024年7月には福田雄一監督との偶然の再会から続編への期待も高まり、注目が集まっています。
二枚目俳優からコミカルな役柄まで幅広く演じる宅麻さんの魅力と、ヨシヒコシリーズでの名演について詳しくご紹介します。
1.宅麻伸さんのプロフィールと経歴
宅麻伸さんは1956年4月18日生まれ、岡山県玉野市出身のベテラン俳優です。長年にわたりドラマや映画で活躍し、ダンディな二枚目役からコミカルな役まで幅広く演じています。
宅麻さんは1979年のデビュー以来、40年以上にわたり第一線で活躍する実力派俳優です。
宅麻さんは高校卒業後、三井造船の造船所で働いていましたが、職場の先輩から芸能界を勧められて上京しました。
キャバレーのボーイをしながらデビューを目指し、行きつけの食堂の店主に俳優・天知茂さんの事務所を紹介され、1979年にTBS『七人の刑事』の中野刑事役で俳優デビューを果たしました。
その後、大河ドラマ『おんな太閤記』(1981年)や『功名が辻』(2000年)に出演。
1992年から27年続くドラマ『法医学教室の事件ファイル』シリーズでは主人公の夫役を演じ、主婦層から絶大な人気を得ました。
2024年には映画『わたしのかあさん -天使の詩-』に出演し、2024年12月にはドラマ『筋トレサラリーマン 中山筋太郎〜メリークリスマッスル編〜』に出演するなど、現在も精力的に活動を続けています。

2.『勇者ヨシヒコ』ダンジョー役との出会い
2011年、宅麻さんは福田雄一監督から『勇者ヨシヒコと魔王の城』への出演依頼を受けました。
それまで主にシリアスでダンディな役柄が多かった宅麻さんにとって、大きな転機となる作品でした。
福田監督との出会いが、宅麻さんの新境地を開くきっかけとなりました。
2012年のインタビューで宅麻さんは次のように語っています。
「『勇者ヨシヒコと魔王の城』への出演依頼が来た時には、福田監督のことはよく知らなかったんです。自分のようなおっさんを使ってみたいと思ってくれたのなら、喜んでやってみようと思いました。内容的なことは全く気にしませんでしたが、衣装合わせの時に、こんなことがやりたかったのかと判りました(笑)」
宅麻さんが演じるダンジョーは、熱血漢でテンション高めの戦士という、これまでのイメージとは異なる役柄でしたが、その意外性が大きな話題を呼びました。

出典 テレ東
3.ダンジョー役の魅力的なキャラクター性
ダンジョーは『勇者ヨシヒコ』シリーズ全3作に登場する、パーティーの中で最年長のベテラン戦士です。
その独特なキャラクターが視聴者の心を掴みました。
真面目な熱血漢という設定と、宅麻さんのダンディな外見とのギャップが、ダンジョーの最大の魅力となっています。
ダンジョーは経験豊富な戦士で、一行の中ではヨシヒコと並ぶ戦力です。
しかし、弱そうな見た目の魔物につい油断したり、もみあげがないとバランスが取れなくなるといった面白い弱点もあります。
また、美女や可愛い動物に弱く、それで痛い目に遭うというお茶目な一面も持っています。
放送開始直後から大きな反響があり、宅麻さん自身も「街で子供たちから『ダンジョーだ!』と声をかけられて驚いた」と語っています。
「宅麻って言え、この野郎! と思いますが、ダンジョーで知っているからしょうがないなぁ(笑)」と嬉しそうに話していました。

出典 テレ東
4.撮影現場でのプロ意識とエピソード
『勇者ヨシヒコ』シリーズの撮影では、宅麻さんのプロ意識の高さが光っていました。
若手共演者との距離感にも独自のこだわりがありました。
作品第一主義を貫き、役作りのために撮影現場で独特の距離感を保っていました。
2012年のインタビューで宅麻さんは撮影の裏話を明かしています。
「撮影期間には、若手たちとはあえて距離感を保ち、一緒に酒を飲む機会も殆ど無かった。普段から一緒に酒を飲んでくだらない話をしていたら、普通に会話ができるようになり、撮影の時にせっかくのおっさんとのギャップが無くなってしまうと思ったんですよ。やはり、おっさんはおっさんらしく、どこかで作らないといけない部分がありますから」
宅麻さんは山田孝之さんやムロツヨシさんら若手との演技について「横でムロ君や木南が茶化しても、お互い本当にくだらないことを超真顔で(笑)。その姿を俯瞰で思い浮かべると、あぁ、この風景は好きだなと思います」と絶賛しています。
撮影は山形の庄内映画村などで行われ、宅麻さんは「本当に暑い時期に1ヵ月行きました。その後沖縄で1週間撮影をして、もう戻らないだろうと思ったら、撮り残しがあってまた山形に」と過酷な撮影スケジュールを振り返っています。

5.ムロツヨシさんら共演者との関係
『勇者ヨシヒコ』シリーズでは、山田孝之さん、木南晴夏さん、ムロツヨシさん、佐藤二朗さんといった個性派俳優たちと共演しました。
撮影現場では適度な距離を保ちながらも、お互いの演技を尊重し合う良好な関係を築いていました。
主人公ヨシヒコを演じた山田孝之さん、魔法使いメレブ役のムロツヨシさん、戦士ムラサキ役の木南晴夏さん、そして仏役の佐藤二朗さんという豪華キャストが揃った本シリーズ。
宅麻さんは若手俳優たちのエネルギーについて次のように語っています。
「このシリーズに出演し、やはり、若い人のエネルギーは半端じゃないなぁと感じることができました。『勇者ヨシヒコ』に出演する若手は、どんどんエネルギーを持ってきますが、そういうエネルギーを出す場所を、福田監督はちゃんと作っている。若い人のエネルギーを上手く使うことが出来る監督だなと思いました」
撮影現場では、本音では「一緒に酒を飲んでワイワイ遊びたい部分もありましたが、その空気感だけは大事にしたい」という宅麻さんのプロ意識が、作品の質を高めることに繋がりました。

6.福田雄一監督との2024年の再会
2024年7月、福田雄一監督が自身のSNSで宅麻伸さんとの偶然の再会を報告し、ファンの間で大きな話題となりました。
続編制作への意欲を示す宅麻さんの発言に、シリーズ復活を望むファンから期待の声が多数寄せられています。
福田監督は2024年7月22日、自身のSNSで「この前、道端でバッタリ宅麻伸さんと会った! もうね、全然変わってなかった!」と報告しました。
さらに「宅麻さん! もう一度だけヨシヒコやりましょう! って言ったら、よし! じゃあ、髪、黒く染めとくわ! だって」と、続編に意欲的な宅麻さんの返答を明かしています。
この投稿にファンからは「また冒険を是非!」「復活の呪文唱えなきゃ」「ダンジョーさん!! 期待しちゃいます!」「もう一度あのメンバーで見れるなら、是非見たい」「ヨシヒコ復活、お待ちしています!」などと、シリーズ復活を望む声が多数寄せられました。
『勇者ヨシヒコ』シリーズは2011年7月から9月に『勇者ヨシヒコと魔王の城』、2012年10月から12月に『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』、2016年10月から12月に『勇者ヨシヒコと導かれし七人』と3作が制作されており、最後の放送から8年以上が経過しています。

出典 福田雄一 X
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まとめ
宅麻伸さんが演じた『勇者ヨシヒコ』シリーズのダンジョー役は、それまでの二枚目俳優としてのイメージを覆す新境地でした。
熱血漢でテンション高めの戦士という役柄を、持ち前のダンディさとのギャップで魅力的に演じ、若い世代からも支持を得ることに成功しました。
撮影現場では若手共演者とあえて距離を保つなど、作品第一のプロ意識を貫いた宅麻さん。
その姿勢が『勇者ヨシヒコ』シリーズの成功を支えた一因となっています。
2024年7月の福田雄一監督との再会では、続編への意欲を示す発言もあり、ファンの期待は高まるばかりです。
宅麻さんは現在も様々な作品で活躍を続けており、今後もその多彩な演技力で私たちを楽しませてくれることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
宅麻伸さんと『勇者ヨシヒコ』シリーズの魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。
またダンジョーたちの冒険が見られる日を、一緒に楽しみに待ちましょう!
